MEMOより |
喫茶店に一人で入ると
ノートの切れ端や
ナプキンなどに
思いついたことをよく書き記す。
大事に持ち帰って
忘れる前に、いまはパソコンなどに書き残すのだが
時々そのまま鞄などの隅に入れたまま
その存在さえ忘れてしまうことがある。
もっとも、その方が多いのだが。
今朝も、そのうちのいくつかが鞄の底から
まるめて、しわくちゃの状態で出てきた。
このまま捨てるのも、と思い
少し、ここに記しておこう。
メモのなかには
そのときに読んでいた本から抜粋した言葉などもある。
きっと、「大正館」のカウンターで
何気なく記したものもあるはずだ。
50もとうに過ぎたのに、
この寒空の下、
思わずスキップが踏めたことに、
なんだか、
はははっ、ってな気分。
『おいしい珈琲のたて方』という本を読みながら、
インスタント珈琲を飲んでいる、私。
昨夜、馬券で小金を稼いだという
旧友と飲んだ。
支払いの時、
「おまえは、500円でいいよ」
と彼は言った。
「500円も取るのか?」
と言うと、一瞬間があり、
「大穴を当てた時には、
100円にしてやるよ」
と誇ったように言った。
20年以上勤めた会社なのに
その年月の重さに比例することなく
呆気なく、簡単に
全てが終わった。
ただのくだらない映画じゃないか
すると彼女は言った、人生ほどくだらなくはないわ
サム・シェパード著作
「モーテル・クロニクルズ」より
きみ嫁けり 遠き一つの 訃に似たり
高柳重信句集「前略十年」より
人間は、それぞれが受け持った風景を
次々に喪失していく。
写真家・森山大道 の言葉より
大きなレストランで食事をしていた。
食事時ともあって、
店内は多くの客で溢れていた。
すると、突然軍服に身を包んだ
大勢の兵士が店内に流れ込み、
客らに銃を突き付けた。
中央に司令官らしき男が立ち
「今からこの薬を渡す。
薬で楽に死ぬか、
それとも銃弾で死ぬか
自由に選択してくれ」と叫んだ。
全身が震えた。
どちらの選択肢も
“死”以外の結果はない。
こんなに突然、
なんのまえぶれもなく
死が訪れるなんて。
このなんとも抗い難い状況に
ただただ心の中で泣き叫けび続けた・・・
というところで、目が覚めた。
結局、どれも、不要なメモばかり・・・
大したことない自分にがっかりしたが、
これを読まされた貴方には
大変、失礼なことをした。
このメモ同様、頭のなかから
破り捨ててください。
あ、毎回、このブログを読むたびに
そうなさっている?
それは、懸命な行為だが、その労力に
本日は重ねて、お詫びする。
本日も、ご来店、ありがとうございました。
店主に代わりまして、お礼申し上げます。
明日こそ、少しは皆皆様のお役に立てる
充実した内容を・・・と言うだけ嘘っぽいな。
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