バルテュス展 |
一昨日のニュースで
東京美術館で開催中の『バルテュス展』で
来場者が10万人を突破した!と聞いた。
今年4月19日から始まり
来月6月22日までの開催だそうだ。
しかし、そんなに人気があったのか?と
耳を疑った。
もっとも、主催者側は
金勘定上、嬉しい悲鳴だろうが。
私がバルテュスという画家を知ったのは
もう何十年も前になる。
一度、「東京駅ステーション・ギャラリー」で
彼の作品を観ている。
調べてみたら、1993年のことらしい。
それでも、もう20年も前のことになる。
東京駅も古いままだったし、まだ本人も御存命だった。
いまの都美術館の混み具合はわからないが
そのときは、平日だったとは思うが
それほど大きくないギャラリーだったが
別段込んでいるという印象はない。
ただ、私自身、好きな画家のひとりだったせいか
じっくりと“本物”に触れて
感動したのは覚えている。
その後、彼が亡くなった年に発行された
美術雑誌「芸術新潮」の追悼特集は購入している。
それでさえも、2001年のものだ。
まあ、多くのひとの知るところとなって
喜ばしいことではあろうが・・・。
どうも、この手の騒ぎは
メディアに煽られているところがあって
私も観に行こうか、と思ったが
どこか迷っている。
ワケ知り顔のひとたちが
館内で、ああだ、こうだ、と得々と解説をし
有名な作品の前ではひとだかりができ、
まるで見世物小屋の前に居るよう気分に陥る。
どうしても観たけりゃ、
まずひとりか、せいぜいふたりで行くべきで
団体や数人の仲間とつるんで行くのは言語道断。
ほんとうに観賞をしようというひとの邪魔なだけだ。
昔から思っていたが、
どうも民族的に、こうしたものに対して
静かに観賞するなんてことができない性質らしい。
さて、行くべきか、行かざるべきか・・・。
「大正館」の珈琲を飲みながら
店主の意見でも聞いてみよう。
本日も、ご来店、ありがとうございました。
店主に代わりまして、お礼申し上げます。
明日の気分次第で、ふらりと美術館巡り、というのが
一番理想なのだが・・・そんな奴は来るな!ってか。
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