アパッチ |
正式名称なのか、
通称なのかはわからないけれど
「アパッチ」というメニューがあり、
それが“ホット・コーラ”・・・
つまり、温められたコカコーラということを
知ったのはもう30年ほど前だ。
いまはもうないと思うが
当時、東武東上線「若葉」駅から
少し行ったところに
JAZZを聴かせる、画廊喫茶というのか
店内の壁がギャラリー代わりに利用できる
っていう、ちょっと変わったお店があった。
あることでそこを知り
しばらく気に入って、車で川越から出かけていた。
そのとき、その店のメニューに
「アパッチ」というのがあり、
興味本位に注文したのがきっかけで、
そこへ行くと決まって
「アパッチ」を飲んだ。
「アパッチ」という名称の由来は
インディアンが飲用していた飲み物
(コーラナッツと砂糖を炒め、水で煮出したもの)
が元になっているとある。
まあ、確かに、
コカコーラを温めただけのものだから
なんていうことはない、
自分の家でもそれを作ることは可能なのだ。
店に通わなくなってからも
しばらくの間、冬になると
思い出したように家でもそれを作って飲んだ。
「アパッチ」と聞いて、
最初は西部劇を思い出した。
そう、アパッチ族 (北米先住民)のことで、
西部劇といえば、インディアンだが、
その代表格のような名称が「アパッチ」だった。
その後、アメリカの軍隊に
「アパッチ」と呼ばれる
ヘリコプターがあることを知った。
戦争のために駆り出されるへりを
そう呼ぶことに複雑な思いがあった。
最近、「アパッチ」というメニューを見ない。
さて、存在はしているのか?
特に確かめたわけではないので
正直どうでもいい話ではあるけど・・・。
どこの店で、誰が、それを最初にメニューに加えて
お客に提供したのかは知らないが、
いろいろ、考えるものだ。
急に、そのことを思い出したので、
最近は夜も冷えはじめたせいか、
温かな飲み物が恋しくなってきたから
久しぶりに「アパッチ」を作って
飲んでみようか、なんて。
ちなみに、「大正館」のメニューに
それはないのであしからず。
本日も、ご来店ありがとうございました。
マスターに代わり、お礼申し上げます。
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