もう5年、否、まだ5年 |
もうすぐ、あの「3.11」を迎える。
いまや「3.11 」と記せば、
ほかに補足する必要はない。
それはそれで、一般的に認知されたことだから
時間が経過しても記憶に残る出来事として
よいのかもしれない。
でも、当地では、未だ
時間では解決できていないことばかりのようだ。
3.8付けの朝日新聞夕刊に
社会学者・慶應義塾大学教授の
小熊英二氏のコラムに
こんな文章があった。
「(略)復興費用には、
10年間で計32兆円が見込まれている。
これは被災者1人あたり約6800万円に相当する。
だがその多くは建設工事に使われ、
被災者の生活再建に直接支給されるのは
約1%にすぎない。(略)」
――これが、現実なのだ。
ここにきて、マスコミ各社は
まるで恒例行事(まるでネタのひとつ?)
のように、ここぞとばかりに
「3.11」の報道でニュースを埋める。
そう、確かに、ほかにもニュースにすべき事が
あまりにも多すぎて、
この機会にでもなければ記事にしづらいのだろう。
当ブログでも二年前の2014年3月、
「3.11」について記した。
いま読み直してみると
その当時と、
何も変わっていないように思う。
▼2014年「3年目の3.11(1)~(3)」
http://taisyokan.exblog.jp/22221380/
http://taisyokan.exblog.jp/22221443/
http://taisyokan.exblog.jp/22221469/
まあ、僕(ら)が、何か言ったりしても
どうにもならないことかもしれない。
そうこう思っても、
今日ははじまり、明日は来るのだし、
そんな日々に追われて、
過ごしているのだから。
そうなんだ、これに限らず
いまの、この国は、
問題ばかりが山積していて
平凡な生活を営んでいても
妙に疲弊していく・・・
やれやれ、だ。
今年も何もできずに「3.11」を迎えるが、
せめて、珈琲を味わう時間くらいは
当地の人々の思いを想像してみてはどうだろう。
本日も、ご来店、ありがとうございました。
店主に代わりまして、お礼申し上げます。
▼大正浪漫夢通りサイト
http://www.koedo.com/index.html