日本で100年、生きてきて |
「むのたけじさん死去
101歳のジャーナリスト」
――こんな見出しを見たのは
先月(8月)21日のこと。
「戦争絶滅」を訴え続けたジャーナリスト
むのたけじ(本名・武野武治)さんが21日、
老衰のため、さいたま市の次男宅で死去した。
101歳だった。(※朝日新聞記事より)
むのさんのことを知ったのは
30代の終わり頃だったろうか。
無知な私は、恥かしくも
たまたま雑談をしていた
仕事仲間の間で飛び出た氏の名前を聞き、
思わず「誰?」と聞いてしまった。
当然のごとく、「知らないのか?」と、
信じられない、という顔をされた。
今から30年近く前の話だ、
以来、尊敬するジャーナリストのお一人として
その仕事を遠くから見させて頂いてきた。
昨年だったろうか、NHKのドキュメントで
『むのたけじ 100歳の不屈』という番組を
たまたま観て、
100歳を超えても
まだまだお元気で、しかも今現在も精力的に
仕事をされている姿に感動し、
ひょっとして、むのさんのような方は
150でも200歳でも生きていくような気がした。
話しは逸れるが、
私が若かった頃、憧れたり、目標にしたりした
多くの先達がここへきて
一斉に亡くなられていくのが
なんともやるせない気持ちになる。
それだけに、
死なないんじゃなか、と勝手に思っていた
むのさんが亡くなり、
正直、愕然としたのだ。
私たちもいい加減歳をとり
世間にモノを申せるような年齢には
(オモテ向き)なったが、
戦後10年以上経ってから生まれた世代には
あの戦争の本当の悲惨さを知らない。
それだけに、何かを話しても
むのさんや、亡くなられた先達のように
経験から得たものは何一つ
話すことができないのだ。
せめて、テレビに残された
むのさん(ら)の映像や書物を読み漁ることにしよう。
それが、今この世に残された私たちに
(誰にでも)まず身近にできることだから。
さて、珈琲一杯にどんな価値を見い出すかは
あなた次第ですが、
どうぞ、今日も素敵な一杯を!
――本日のブログ担当は、石窯珈琲好きのオヤジでした。
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