青空ギャラリー |
気づけば1月もあとわずか。
今年も残すところ11カ月あまり(www)。
寒さの厳しい日が続いたりしたけれど、
ほんの少しの間
寒気がゆるむ日もあった。
そんな日を見計らって
日だまりを縫うように
散歩などを楽しんでみた。
もちろん、大正館へ向かう道・・・
と思ったけれど
たまにはコースを変えて歩いてみるのも
(マスターには悪いが)いいものだ。
そうしたら、こんなモノに出くわした。
それはいわゆる「青空ギャラリー」。
文字通り、屋外に設けられたギャラリーのこと。
正式な名称は知らないけれど、
巷でよく耳にしていたので、そう書かせてもらう。
“ギャラリー”といえば聞こえはいいけれど、
なんてことはない、
ただ単に作品が外へ展示されているだけなのだ。
でも、これがどうして、なかなかの作品が並んでいる。
今回目にしたのは、
その周辺を題材(テーマ)にした写真の展示で
いずれも公募作品の優秀賞から入選作品までが
板のパネルにずらっと貼りだされている。
だから見ごたえは十分だ。
わたし同様、ふらっと散歩に出た
子どもからお年寄りまで
それこそ老若男女が覗き込んでいく。
「あれ?なんでここに??」という人も
「凄いなぁ~奇麗だね」なんていう人。
「雨に濡れないのかね?」と心配までする人。
(大丈夫です、作品はビニール状のカバーが掛かっています)
さらには、わざわざ観に来た人もいたし、
犬の散歩がてらに覗いた人が
ほかの犬を連れてきた人とその作品の前で出会い
そのまま一緒に犬共々連れ立って歩きだしたり。
例えば、同じ作品であっても
きちんとした公民館とかの屋内施設や、
××ギャラリーとか
××画廊なんて名を付した場所だったら
これほどの、色々な人たちが観ただろうか
(目に触れただろうか)。
そう思うと、こんな風に楽しめる
「青空ギャラリー」って
最高に素敵だな、って思う。
定番の白色かグレーの
シミひとつないような壁に
偉そうに掲げられて
おまけにスポットライトまで浴びながら鎮座しても
限られた人にしか観られないのなら
せっかくの作品も寂しいかもしれない。
太陽が時間ごとに移り、光が変化し、
風も吹くし、雨だって降るけれど
鳥の鳴き声や木々の葉の擦れ合う音、
川の流れる音などがBGMになり
たくさんの人が通り過ぎながら
チラッとでも眺めてくれるなら
作品たちだって、その方が幸せな気分になれるかも。
そんな場所が、これから増えてくると
人間どこか一瞬でも豊かな気持ちに
なれるような気がしませんか。
大好きな珈琲一杯をゆっくり味会う時間のように。
さて、珈琲一杯にどんな価値を見出すかは
あなた次第ですが、
どうぞ、今日も素敵な一杯を!
――本日のブログ担当は、風来坊さんでした。
▼大正浪漫夢通りサイト
http://www.koedo.com/index.html