同窓会の通知 |
還暦祝い(?)に・・・
または、ずい分仲間が逝ってしまった今だから、
会えるうちに会いたいね、
などという趣旨らしい中学の同窓会の通知。
あれから40年以上経つ。
あっという間だった、なぁ。
ほんとうに、駆け抜けてしまった。
でも、確かにいくつもの景色が流れ、
いくつもの喜怒哀楽を味わい、
いくつもの出会いと別れを繰り返し・・・
あははは、まるで、昭和歌謡の世界か。
毎日、学校以外の勉強が忙しかった。
急にいろいろな世界が開けて見えた。
例えば、夜中遅くまで深夜ラジオを聴き、
朝が白々と明けてくる頃、
ほんの少し外の冷気を浴びてみる。
その瞬間が永遠に続くように思っていたし、
それを疑うこともなかった。
いま思い出すと滑稽だけど、
多分、還暦を迎えたいまに比べたら
なんて純粋に生きていたろうか。
先日、十三年前に亡くなった友人の命日に
彼の恩師の方から電話を頂戴した。
ひょんなことから、
僕も知り合いになって、
いまは亡き彼同様に
僕にとっても恩師になった。
「Nも、生きてりゃ還暦だからさ、
Oちゃんも還暦だろ?」なんて
冗談ぽい言い方が電話の向こうから
やさしい気遣いになって響く。
当店のマスターも、また同窓生のひとり。
ただし、こちらは高校の・・・。
マスターもまた、やはり還暦を機に
同窓会があるという。
なるほど、世間では、還暦=同窓会なのか!?
この先に何があるのだろう。
この先、いつがゴールなんだろう。
さすがに、もう永遠なんてないことも
知っている。
そればかりか、終わるということが、
とても身近なものに感じている。
どんなに旨いスペシャルな珈琲も
いつかは飲み干してしまうように。
同窓会の通知を眺めながら、
そんな風に思う。
さて、珈琲一杯にどんな価値を見いだすかは
あなた次第ですが、
どうぞ、今日も素敵な一杯を!
――本日のブログ担当は、もう還暦?まだ還暦?さんでした。
▼大正浪漫夢通りサイト
http://www.koedo.com/index.html