レコジャケ(って、死語?)~ロータスの伝説 |
同世代の仲間から、
ふとした拍子から
「レコジャケ」っていう言葉が出た。
音楽そのものもさることながら、
結構ジャケが気に入ったものもあったよね、
そうそう、“ジャケ買い”したりね~♪なんて。
すると、息子ほど歳の若い奴が
「レコジャケって何ですか?」って真顔で聞かれ、
その話題を自然にしていた我々同世代の連中は
一瞬フリーズ状態になった。
既に「レコジャケ」なる呼び名は“死語”か!?
そうか、今はレコードといっても
日常的ではなく、
ひょっとすると目にすることもない。
余程、その手のことに興味があるひとは別だが。
敢えて、ここではその意味など解説しないが、
CDジャケ(というかは知らないが)とは
何か違う気がする・・・のは歳のせいか
またひとつ懐かしい昔ばなしが増えた~苦笑。
話しを戻すが、その「レコジャケ」話しのなかで、
ギタリストのカルロス・サンタナのアルバム
『ロータスの伝説』のジャケは凄かった、
という話題が出た。
1974年に発売された三枚組の日本ライブだが、
画家の横尾忠則が手掛けたものだ。
で、実は私はいまだに
自分のレコ棚に現物が収まっている。
ところが、話を切りだした仲間のひとりは
レコードからCDに移行した時に
泣く泣く手放してしまい、ずい分経ってから
CDの紙ジャケ仕様というもので買い直したという。
ところが、やはり、
あのレコードサイズで圧倒された感覚は
蘇ってこなかったそうだ。
▲上記6枚写真:Santanaの紙ジャケ史上最高峰の『ロータスの伝説』22面体ジャケ(1974年)
当時のレコードそのままの22面体からなる
特殊仕様のジャケットではあるものの
CDサイズにこじんまりと収まったそれは
どうしても別物に見えたというのだ。
そんな話があった夜、
私も自分の所有するそれを引っ張り出して眺めたが、
CDサイズになったそれを想像するのは
ちょっと無理があった。
考えてみれば、あのサイズには
妙にアートを感じさせるものがあったし、
あきらかに私たち若者に
アートを教えてくれた。
確かに、当時のレコードジャケットは
古今東西のアーチストが競ってデザインを提供していた。
それだけに、音だけではなく、
聴きながら、さまざまなアートに触れることができたのだ。
私は詳しくないが、
やはりレコジャケに魅せられ、
そのまま今はデザイナーとして
CDジャケットのデザインを手掛けている友人もいる。
その彼などは、レコジャケを語らせたら
三日三晩は止まらないだろう(笑)。
余談ながら、この『ロータスの伝説』を皮切りに
横尾忠則氏は当時、多くのレコジャケを手掛けていて
気づいたら、私のレコ棚にも随分収まっている。
▲Santanaが1976年にリリースした『Amigos』
レコジャケは眺めているだけで幸せな気分になる。
例え、それがただのジジイのタワゴトと言われても・・・。
さて、珈琲一杯にどんな価値を見いだすかは
あなた次第ですが、
どうぞ、今日も素敵な一杯を!
――本日のブログ担当は、ジャケ買い大好きさんでした。
▼大正浪漫夢通りサイト
http://www.koedo.com/index.html