生涯アマチュア |
30歳代の一時期、
ゴルフにハマったことがある。
あるとき
仕事の仲間内でゴルフをやらないか、
という話しになった。
私はあまり興味を持てずにいたのだが、
「騙されたと思ってさ、1回だけ付き合えよ」と
一番親しかった奴が、
何からなにまで揃えて誘ってくれた。
そこから、まあ、紆余曲折あるのだが
気づいたら、すっかりゴルフにハマってしまい
週末に練習場へ行かないと気が納まらないようになった。
生涯アマチュアを貫いたゴルファー
「ボビー・ジョーンズ」のことを教えてくれた。
彼の著書
『ダウン・ザ・フェアウェイ』という本も読み
ゴルフの奥深さを
アマチュアである彼の言葉から知った。
前口上が長くなったが、
本題は「生涯アマチュア」という、そのことだ。
アマチュアと対極にあるのが
プロフェッショナルだと思うが、
その境界線は
それを生業にしているかどうか
それだけの線引きにすぎないような気がする。
何事もそうだろうが
それを生業にしているなかにも
ピンからキリまである。
限りなくピンに近いプロより
限りなくキリにちかいアマチュアの方が
よほどクオリティーの高い仕事をすることが多々ある。
本業は公務員。
その仕事上ではプロフェッショナルであるが
そんな彼は、写真を撮ることを
ある意味天職のように考えている(ように思う)。
だから、のめり込み方も半端ではないし、
写真にけして妥協を許さない。
長い時間をかけ
コツコツとプロ仕様の機材を揃え、
さまざまなプロの技法にチャレンジし、
自分なりに工夫し、努力を重ね、
ひとつひとつを確実に会得している。
それは彼の撮り続けている作品の中にも
顕著に表れている。
どの作品を観ても
本来はプロフェッショナルであり続けるための
“自分の視点(ファィンダ―)”というものが
明らかに存在しているのだ。
どちらが本業なのかわかないね、
と時々冗談めかして言うが
実は、私としては結構本気で言っている。
あることで店主とご縁ができ、
店主がオーナーである姉妹店
「紅茶浪漫館シマ乃」で
この10年あまりの間に15回も
自身の写真展を開催している。
そういえば、
川越を彼の視点で捉えた作品展も好評だった。
ひょっとすると
「紅茶浪漫館シマ乃」で
彼の写真と偶然出会った方もいらっしゃるのでは。
これからも、彼はそれを生業にはしないだろう。
「生涯アマチュア」であるが、
私に言わせば、そのへんに転がっている
エセプロフェッショナルな連中より、
尊敬に値するアマチュアである。
蛇足ではあるが
当然なこと、店主の珈琲は
プロフェッショナル中のプロの味である(たぶん・・・)。
(※写真提供:Masaru H.)
本日も、ご来店、ありがとうございました。
店主に代わりまして、お礼申し上げます。
明日は全国的に「建国記念の日」で祝日ですが、
店主に休みなどありません。
▼友人Hのブログ「鳥と写真とエトセトラ」(※左リンクにも)