音楽の効用 |
豪雨になったり、真夏日になったりと
なかなか天候が安定しないが、
先日ほどよい気候の日に
ぶらぶらと近所へ散歩に出たら、
各家の庭先や公園、
道路脇の花壇などに、あじさいをはじめ
なんだか美しい花々が咲いていて、
なんとなく気分が晴れた。
ある家の庭先からピアノの音が聴こえてきたが、
こころなしか、その家に植えられた花々は
そのピアノの音に乗せて
踊るように見えた。
花というと、友人のM.H.が撮り続けている
膨大な花の作品群を思い浮かべるが、
彼の撮影する花々などを見ていると
それぞれが、時々生きたモデルのように
見えてきたりするから不思議だ。
まさか、自分好みの、70年代あたりの
懐かしい曲などを流して
美しい被写体たちをその気にさせたりして・・・
そんなわけはないか!?
かなり昔だが、
ライアル・ワトソンという生物学者の本に、
「植物にも意識がある」
というようなことが書かれていて、
結構巷では音楽を聴かせて花の成長に影響を与える、
なんてことを真剣にやった人などが話題になったが、
なにかそれを笑えない気がする。
余談だが、養鶏場にクラシック曲を流すと
良質なタマゴを効率よく産むという話も聞く。
まあ、植物や鶏はともかく、
確かに“音楽の効用”というのはあるだろう。
例えば、自分のことを考えても
音楽のジャンルや曲調、リズムなどが
微妙にその時々の体調や精神状態に影響する。
または、その時の体調や精神状態によって
聴きたい音楽を選別することもある。
ネガティブな気持ちを盛り上げたいからと、
思いとは逆にポジティブな音楽を聴いたり。
店主とも話したが、
ここのところの景気に気分も落ち込み
ついつい暗い曲ばかり聴きたくなる、と。
店主の淹れる珈琲の味が
他店とはちょっと違っているのも
実は、店内に流れるJAZZの
心地よい音楽が加味されているからなのかもしれない。
試しに、今度店内のBGMを切って
珈琲を飲んでみるか。
本日も、ご来店、ありがとうございました。
店主に代わりまして、お礼申し上げます。
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