「APOLLO 11」から「EXPO ’70」へ |
どうでもいい話なんだけど
あることで古い雑誌を読み返していたら
1969(昭和44)年7月20日の
懐かしくも、凄い記事に出くわした。
その日の出来事の特集らしく
数十ページにわたって、
その日のことについて書かれていた。
おそらく世界中が注目していたろう、
“アポロ11号が人類史上初の
月面着陸に成功”した日のことだ。
僕が探していた記事とは全く関係ないけど
それで、急にその頃のことを思い出した。
僕は小学校6年生、12歳の夏。
その日は、夏休み直前のはずだけど
なぜか学校の教室で
テレビ中継を観た記憶がある。
もしかしたら、新学期が始まってから
改めてその時の映像を観たのか、
いずれにしても教室で
その場面を何度も観た覚えだけがある。
月に刺さったアメリカ国旗が
妙に印象に残った。
あれは、あの後どうするのだろ?
もし、天体望遠鏡の凄いヤツで眺めたら
アメリカ国旗が見えるのだろうか?なんて
バカなことを真剣に思っていた。
話しはそこから急に飛ぶのだけれど
その翌年、
1970(昭和45)年3月、
僕は小学校を卒業し、中学に進学した。
それとほぼ同時期に
これまた画期的なニュースがあった。
3月14日に、大阪で
「日本万国博覧会」が開催された。
春休み、夏休みには友人の多くが
わざわざ大阪までそれを観に行った。
僕は、正直あまり興味がなかったのと
多分、家(両親)の都合で
行かな(かれな)かったのだ。
しかし、この話題は
僕が中学生になってからずっと
初めて迎えた夏休みいっぱい
連日テレビから流れ、新聞・雑誌で掲載され
一日たりとも
良くも悪くも、消えることはなかった。
閉幕したのは、同年9月13日で、
183日間に、6420万人が入場した!
と、終わってからも大騒ぎは続いた。
1960年代という時代が終わり
1970年という新たな時代を迎えた。
それは、時代が抱えていたもの全てが
転換していく時代だったような気がする。
そして、
まさにそのふたつの時代の
終わりと始まりに
僕(ら)は、小学生から中学生になった。
ランドセルを手放し、学生鞄に変わった。
そして、子供からおとなになった。
僕個人の歴史としては、
そのことの方が大きかったけれど
ふと振り返ると
時代も、そんな風に大きく変わったんだなぁ
なんてつくづく考えてしまった。
そう思うと、
あれ以来、いくつか迎えた時代の節目で
あのふたつの出来事ほど
強烈に印象(記憶)に残ったものは
なかったんじゃないかな。
だから、なに?と聞かれたら
答えようがないし、そんな出来事を
リアルタイムで体験したからって
別にいまがどうこうというわけじゃないけど。
ただ、ふと
僕やマスター世代以降の若い連中は
多岐に亘る変化はあるものの
全員が共通して持ち得るだけの
強烈で、大きな
体験言語を持ち合わせているのだろうか?
なんて、要らぬことまで考えてしまった。
ほんとに、どうでもいいことだけどね。
本日も、ご来店ありがとうございました。
マスターに代わり、お礼申し上げます。
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▼1969年の年間ヒット曲から
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