「宮大工」の技に感嘆! |
川越の観光といえば、
やっぱ「大正館」でしょ、
と一位に挙げたいところですが(笑)、
真面目に答えるなら
「神社仏閣」から「蔵づくり」というところ。
つまり、広く言ってしまえば
歴史的な“建造物”なんでしょうね。
以前にも書いたと思いますが
喜多院にしても
蓮馨寺にしても・・・おおよそ
いま観光地としている場所は
かつて僕らの遊び場でしたから
あまり有難く思って観たことも
接したこともなかったので
なんともバチ当たりな話しですが。
さて、話しは変わりますが
つい先日、某所でふらっと入った古本屋で、
出版されたのも、もう十年以上前の
ほんとに古書(?)ですが、
松浦昭次さんという方の書かれた
『宮大工千年の知恵』という本をみつけました。
なにより、そのタイトルにあった
“宮大工”という言葉に惹かれたんです。
ありきたりのイメージかもしないけど
頑固な職人っていうか
今時、珍しい存在という感じでしょ。
またしても無知な僕は
まったくそういう本の存在を知らなかったので
出会いがしらに、いきなりやられたか、といったところです。
著者である松浦昭次さんは
ご自身が“宮大工”であり、
「文化財修理大工」ということで、
文字通り日本の国宝である神社仏閣を修理している
という、ほんとうの職人さんなんです(著書発行当時)。
かといって、ちっとも難しい話しではなく
僕などが読んでも充分に理解できるよう
易しく、おもしろく書かれているので
すんなり読めました。
で、これを読むと、
木造建築の魅力や
古代から培ってきた大工さんの
職人技というか、心意気というか、その知恵の素晴らしさ
というものを痛感するんですね。
しかも、これを読んだら
川越の、お馴染みの観光スポットとしての
「神社仏閣」や「蔵づくり」が
まったく違う観方(視点)になって
明日にでも、この本を抱えて
川越探索に行きたくなってくるんです(笑)。
近代建築のおしゃれで、
カッコ良くて、
なにより快適な建物もよいですが、
古くても、職人技が光る木造建築の
あの見事な姿にはほれぼれします。
これこそ、日本(人)の
消えて欲しくない大切な
職人の心と
伝統技術ではないでしょうか、ね。
本日も、ご来店ありがとうございました。
マスターに代わり、お礼申し上げます。
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