MLB World Series |
海の向こうの話だけれど
ずっと気になっていたのが
「ワールドシリーズ」。
メジャーリーグの世界一(ここが世界の頂点?)を
決める、それだ。
特に、ここ数年、
この頂上を目指すチームに
日本人選手が居ることも
気になる要因のひとつ。
昨年はレッドソックスに
田沢(中継ぎ)、上原(クローザ―)の投手が居たし、
今年はロイヤルズに青木宣親外野手が居た。
過去には田口選手や松井秀樹選手も居る。
当たり前のことだけれど
本場アメリカのチームに“日本人”が居る、
日本人の(代表)チームではない、
あくまでもアメリカの球団に入っているのだ。
ただそれだけで、なんだか応援したくなる。
オリンピックも、例えばワールドカップも
日本人の代表として、日本人の団体(チーム)が
世界を相手に戦っている。
確かに、それはそれで凄いと思うのだけれど
どうも、なんだか、
そういうのに興味がない。
世界と戦う、って、ちょっと僕のなかでは
違うのかもしれない。
周り中が世界で、そのなかに
孤高の戦いをすること、
それが世界と戦うことのような気がする。
例えば、日本の歴史を顧みても
初めて海を越えた多くの日本人は
恐らく孤高の戦いを強いられて
そのなかで世界の知識なり、
文化を得たんじゃないか、と。
勿論、僕にはそんなことはできないから
なにを偉そうに、と言われそうだけれど、
それだけに、
そう、孤高の戦いに挑む日本人を
どこか応援したくなるのだ。
残念ながら、青木の居るロイヤルズは
敗れてしまったけれど
青木の一挙手一投足に
球場全体が揺れ、
地元のアメリカ人が「アオキ」コールをする。
テレビ中継は、当然ながらアメリカのネットワークだ。
凄い、ただただ凄い、と思う。
先月だったか、
ノーベル賞を受賞した日本人も
アメリカの大学で、
パリの空港で、それぞれ受賞の喜びを語った。
誰もが孤高の戦いのなかに居ると思ったら
それだけで勇気が持てる。
海の向こうの出来ごとだけど
僕が十代の頃は、そんな風に
リアルタイムで野球観戦することも
ましてや、日本人のプレイヤーが
世界一を競う舞台に居るなんて
想像もしていなかった。
いまの、若い連中に
ひとつだけ嫉妬するのは
そんな風に、自らの力ひとつで
世界も相手にできることだ。
しかも、それは夢ではなく、現実として。
それだけは、悔しいが
若い奴らがうらやましい。
本日も、ご来店ありがとうございました。
マスターに代わり、お礼申し上げます。
▼大正浪漫夢通りサイト
http://www.koedo.com/index.html