泣いてたまるか |
去年の今頃、当ブログで
川越でロケをした~つまり川越が舞台~の
テレビドラマ『泣いてたまるか』
の話をしたのを覚えているだろうか。
俳優の故・渥美清主演の
1話完結の連続ドラマのことだ。
※2014.4.5「川越への旅・その5」
そのドラマの第34話にあたる
「ウルトラおやじとひとりっ子」という回で
川越がその物語の舞台となったのだ。
脚本は山根優一郎、監督(演出)は高橋繁男で、
渥美清を筆頭に、
殿山泰司、藤村有弘、松村達雄といった
錚々たるメンバーが出演していた。
去年も記したが、
『泣いてたまるか』は好きなドラマだったけれど
まさか川越市内が舞台になるとは
思ってもみなかっただけに
子供ごころにも、なにか特別な思いが宿ったのだ。
しかし、いかんせん50年近い
大昔のモノクロドラマだけに
もう観る機会などないな、と完全に諦めていた。
ところが、偶然にも
BS12 Twellvというチャンネルで
その当時のものが放映されていると知って
慌てて観たら、
なんと偶然にも、
その、観たかった回のものを
放映しているではないか。
これは、なにか天の啓示か!(笑)、などと
勝手に舞いあがり、イイ歳をしたオッサンが
テレビ画面に食い入るように見入ってしまった。
そこには、紛れもなく
1967(昭和42)年2月19日放送時の
川越の街並みが映し出されていた。
当時のドラマ撮影のスケジュールが
どのようなものであったかは定かではないけれど
少なくとも、その放映日から
そう遠くはない日に撮影は行われただろうから
明らかに50年近い前の川越だ。
物語は単純で、渥美清扮する理容師と
その友人・殿山泰司(なんと「芋十」さんの店主役)、
そして跡取りの息子、その恋人、
そして町医者(松村達雄)が織りなす
人情ドラマといえる。
それにしても、画面に映しだされた
川越市駅、蔵のある川越の街並み、
時の鐘、喜多院の五百羅漢、
辻の札交差点から石原町に抜ける
菓子屋横丁を通り過ぎて
すぐに流れる川に架かった橋の風景・・・
なんとも、あの時代の姿を
しっかりと切り取っていて
今となっては、どのショットも
とても貴重な映像だ。
こうした川越の風景を映像にしたドラマなり
映画なりを川越で、独自に保管したり
放映したりできないものか、
一度、真剣に考えてもらいたいものだ。
本日も、ご来店、ありがとうございました。
店主に代わりまして、お礼申し上げます。
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