「Q10」と木皿泉さん |
ここ数年がそうであるように
特に出かける予定もなく家にこもっている。
もちろん、満席も承知しているから
大正館にさえ近寄らない。
この時期と川越祭りは
ある意味、僕にとっては鬼門なのだ(笑)。
さて、そんな時期は
一番の楽しみといえば
録りためておいた
映画やドラマを観まくること。
で、早速観はじめたのが、
実はもう6年も前のドラマなのだけれど
CSで放送していた
日本テレビで2010年に放送した
ドラマ「Q10」。
出演は、佐藤健と元AKBの前田敦子などなど。
まあ、今さらながら、と
笑われるだろうことを承知で言えば、
このドラマの脚本家さんが
あの木皿泉さん(というお二人)だからだ。
放送当時にも、
このドラマのことはなんとなく覚えているが
さすがにこの歳になると
佐藤健と前田敦子が主役と聞いただけで
ごくごく普通の青春学園ドラマか
(という言い方も古いのか?)、
と決めつけて敬遠するのは当たり前。
ところが、当時、ドラマが終了して
しばらく経ってから
脚本が木皿泉さんと知って、
あ~一度くらい観るだけ、観てみればよかった
なんて後悔していた。
で、この春にそれがCSで放送されると知り
録画しておいたというワケだ。
ドラマ好きの方なら
これも今さら言うことではないが
脚本家・木皿泉(きさらいずみ)とは
和泉 務(いずみ つとむ)さんと
妻鹿 年季子(めが ときこ)さんご夫妻の
共作ペンネームだ。
※ちなみにペンネームの由来は
「キザな和泉」からきているらしい(笑)
このペンネームのドラマに
初めて接して、ハマったのは
2003年の、やはり日本テレビ放送の
「すいか」というドラマだった。
小林聡美さん主演で、
僕の好きな小泉今日子さんも
浅丘ルリ子さんも出演していることもあり
なんとなく観はじめたのがきっかけだった。
ドラマ自体の、いわゆる視聴率というのは
確かあまりよくなかったような・・・
でも、僕自身視聴率というものに
全く興味がないので
ひたすら観続け
その、なんともいえない
(いまでいえば)“木皿ワールド”に
すっかりハマってしまったのだ。
それからは脚本家・木皿泉の
ファンになり、
最近では
2014年にNHKのBSで放送された
仲里依紗さん、鹿賀丈史さん出演の
「昨夜のカレー、明日のパン」や
最近では、今年正月にNHKで放送された
薬師丸ひろ子さん、小泉今日子さん出演の
「富士ファミリー」などは
放送が待ち遠しいくらいの気分だった。
で、話を戻すと「Q10 」だけれど
全9話と短いながら、
なんとも前篇“木皿ワールド”に包まれ、
あ~、リアルタイムで観ておけば・・・
と思ったほどだ。
これが、当時、どの程度の視聴者というか、
若者から支持されたものかはわからないが、
いや、わからなくてもいいが・・・
単純に、オジサンが観ても面白かった。
どうも、テレビという媒体は
視聴率というものを意識しすぎていて、
それが稼げないと
ドラマとしてダメというレッテルを貼りすぎる。
僕らのような
オジサンにとっては
そうそういまどきの
若者に人気の俳優が出る番組やドラマなど
まず観ることはないのだ。
だからって、テレビを観ないワケじゃない。
むしろ、
かつては“テレビっ子”といわれた世代なのだ。
もう少し、そのあたりを意識したものを
制作してもらえたら、なんて思うのだけれど。
ところで、木皿泉さんのドラマは
いつまた新作が観られるのだろうか?
GW中は、無理だろうなぁ・・・残念。
本日も、ご来店、ありがとうございました。
店主に代わりまして、お礼申し上げます。
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