メジャー?マイナー? |
今朝、テレビのスポーツニュースで
今年から海の向こう、メジャーリーグの
エンゼルスに入団した大谷翔平選手の話題を目にした。
今年、アメリカのベースボール界では
キャンプも始まるこの時期になっても
契約までいきつかない有名選手がまだ90人ほど居るとか。
あのイチローや上原投手も、
まだ契約されずに居るという。
そんな中で、マイナー契約で入団するなら
引退という言葉を口にした選手もいるという。
確かに、日本のそれより
本場アメリカでは
メジャーリーグとマイナーリーグでは
あらゆる面でその差は大きい。
そんな話をなんとなく聞いていて、
メジャーとマイナーのことを考えた。
スポーツではその差が歴然としていて、
あの選手は間違いなくメジャーだろうけど、
この選手はどう見てもマイナーだな、
なんて恐らく誰の目にも簡単に見分けがついたりする。
メジャーとマイナーの見わけは
意外と簡単につくかもしれない。
乱暴な言い方かもしれないが、
これはプロとアマチュアといった区別に似たものがある。
メジャーに居ることは、
それなりに理由があろうし、
マイナーからメジャーに昇格できない理由も
何となくわかってしまう。
でも、と少し見方を変えれば、
例えば、感動するとか、感銘を受けるとか
そういう個人的な観点から見たら、
マイナー(アマチュア)の世界に居るひとからだって
そういうものを感じることがある。
テレビやラジオで中継されるほどの
大舞台(球場や競技場)で
多くの人に感動を与える選手も居れば、
ほとんど観客のいない地方の小舞台で
黙々と努力し続ける選手も居る。
そうしたマイナーな場所に足を運ぶのは
大抵がたまたま近所でやるから、とか
何かのついでに、とか
ちょっと気晴らしに、といった
他愛ない理由がほとんどだけど、
そんな時に、ふとした拍子で
そうそうは見られないプレーを目にしたり、
何か気になる選手の動きに目を奪われるなどした時、
もともと何かを期待していなかった分、
もの凄く大きなものを得たように思うものだ。
もちろん、これはスポーツ界ばかりではなく、
ほかの分野でも言えるように思う。
僕の個人的なことで恐縮だが、
偶然、時間つぶしで入った安映画館で
全く宣伝もされず、話題にもならなかった、
それこそマイナーな映画に
やたら感動したこともあるし、
ふらっと覗いた小さな画廊で
無名のアーチストさんが描いた作品に
突然こころを揺さぶられたこともあるし、
さびれた路地裏にある
古いライブハウスで弾き語りをしていた
ミュージシャンの歌声に
涙したことさえあった。
はじめは誰もが目指すだろうメジャーの世界。
それはそれで本当にきらきらと輝いた
素晴らしい世界だ。
けれど、そこに到達できるひとは一握りしかいない。
それを承知して、そこを目指すことにも
大きな意義はある。
それでも・・・と、
僕はマイナーの世界に身を置くひとたちにも
メジャー同様のエールを送りたい。
これからはマイナーな世界も
意識的に見ていきたいと思うのだ。
まあ、かくゆうこの僕も
40年近く仕事をしてきたが、
結局メジャー(プロと呼ばれる領域)にもなれず、
どちらかといえばマイナー(アマチュア)のまま
この人生の終盤を迎えているせいかもしれないが。
さて、珈琲一杯にどんな価値を見いだすかは
あなた次第ですが、
どうぞ、今日も素敵な一杯を!
――本日のブログ担当は、生涯アマチュアさんでした。
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