ケペル先生の「ものしり博士」 |
とても古い話だし、
いつものように個人的な想い出だけど・・・
とことわっておく。
恐らく、ごく限られた層(年代)のひとにしか
わからないと思うけれど、
僕が小学生くらいの頃に
NHKで放送していた
「ケペル先生の『ものしり博士』」という番組があって、
なぜか当時の僕はそれが好きだった。
番組の詳細を改めて調べてみたら
1961(昭和36)年4月から
1969(昭和44)年4月までの8年間、
毎週土曜日の夕方5時45分~6時の15分間
NHK総合テレビで放送されていた。
「ケペル先生」とはなんでも知ってる博士(?)で
これは人形が演じていた。
声を担当していたのは俳優の熊倉一雄さん。
その先生の相手役として、
当時人気のあった子役の上原ゆかりさんだった。
と、そこまでは覚えているのだけれど、
アニメのルパン三世の声を担当していた
山田康雄さんらも出演していたという。
毎回さまざまなテーマについて
そのケペル先生が子どもにわかりやすく教えてくれる、
という、まあ、教育テレビみたいなものだった。
なんで、今さらこんな番組を思い出したかというと、
ン十年振りに実家の大掃除(大断舎利~笑)を行っていて
突然、1967(昭和42)年の
〈小学四年生・5月号ふろく〉というのが出てきたからだ。
〈小学四年生〉とは、小学館から出版されていた
小学生向けの学習雑誌で
(といっても、今の若い世代にはわからないかもしれない)
幼稚園から小学一年~六年まで各年齢に応じて
学習できるような内容で編集されていた雑誌だ。
そもそも、僕自身は学習というより、
中身に必ず挿入されている“ふろく”や
掲載されていた漫画が読みたくて
時々買ってもらっていたのだけれど。
話しを戻すと、そのふろくとは
『ケペル先生の社会科ものしりブック』と称した
新書版サイズの冊子だ。
テレビも好きで見ていたせいか、
“ケペル先生”の冊子とあって、
これだけはいつまでも大事にしていた記憶がある。
しかし、ある時からその冊子の記憶がまったくないのだが、
いつのまにか放りだしていたのだろう、
父親がその冊子を
きれいにしまっておいてくれたらしい。
お陰で約50年も前の、たかがふろくなのに
保存状態がとても良いので驚いた。
なかを繰ってみると、この歳でも
なるほどなぁ~と感心するような内容で
びっくりするくらいよく編集されている。
いまの子どもたち、
例えば小学四年生に、この冊子を見せたら
いったいどんな反応をするだろうか。
あまりにもアナログすぎて笑うだろうか、
こんなこと知ってるよ、とバカにするだろうか。
“ケペル先生”が、もしいまという時代にあったら、
果たしてどんな教え方をするだろう。
その前に、“ケペル先生”自体が
きっと人形ではなく、
3Dにでもなって登場するのかもしれない。
▼NHKアーカイブス「NHK名作選みのがしなつかし」
http://www2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009010084_00000
さて、珈琲一杯にどんな価値を見いだすかは
あなた次第ですが、
どうぞ、今日も素敵な一杯を!
――本日のブログ担当は、元小学四年生さんでした。
▼大正浪漫夢通りサイト
http://www.koedo.com/index.html